福島労働局は07年1~12月の死傷労災事故の発生状況をまとめた。死亡者数は34人で過去最少だった06年から約4割増加し、過去5年間で最高だった。
同局によると、業種別の死亡者数は製造業と建設業で最も多く、各8人。林業、清掃業で減少したものの、計14業種中9業種で増加し、製造業では前年比6人増と目立った。事故の原因は交通事故が12件と最も多く、2位の墜落・転落の9件と合わせると全体の約6割を占めた。交通事故は道路貨物運送業が7件、墜落・転落は建設業が5人と多かった。
一方、死者と休業4日以上の負傷者の総計は2012人で、前年より103人減少し、統計のある48年以降で過去3番目に少なかった。業種別では▽製造業604人▽建設業358人▽商業257人▽道路貨物運送業179人など。減少率では建設業で前年比7・5%(29人)減、道路貨物運送業で同15・2%(32人)減と目立った。
同局は「事業者に対して、法令順守や災害対策の徹底を図りたい」としている。【今井美津子】
毎日新聞 2008年5月20日 地方版