【ニューデリー=永田和男】インド北部ダラムサラのチベット亡命政府は21日、世界各地の在外チベット人向け声明を発表し、中国の四川大地震の犠牲者に弔意を表すため、3月の中国チベット自治区などでの暴動発生以来世界各地で続いている対中抗議行動を一時停止し、被災者支援活動を始めるよう呼びかけた。
亡命政府「内閣」名の声明は、世界各国の中国大使館前での抗議行動は「少なくとも5月末まで」停止し、直ちに中国系住民と共同で救援募金運動を始め、運動を通じて「中国チベット友好協会」設立を図るよう指示。
共同募金運動は、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が4月の訪米中、暴動の被害者救済を念頭に提唱していたという。
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