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【ゆうゆうLife】医療 早く、切れ目なく 成功する脳卒中リハビリ(下) (2/3ページ)

2008.5.21 08:39
このニュースのトピックス病気・医療
リハビリ機材が搬入され、稼働具合をたしかめるスタッフたち=西横浜国際総合病院リハビリ機材が搬入され、稼働具合をたしかめるスタッフたち=西横浜国際総合病院

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 厚生労働省は今年度、回復期リハビリ病棟に対し、条件付き(後述)で診療報酬点数をこれまでの1680点から1740点(重症患者回復病棟加算を含む)へと大幅に上乗せした。

 その差60点。金額にして1日1ベッドあたり600円の加算だ。しかも、これまでは外来を行わない「専従」医師を配置しなければならなかったが、4月からは外来のかたわら「専任」医師を配置する形も可能になり、“新規参入”のハードルが引き下げられた。

 手厚い加算の背景には、脳卒中の早期リハビリが効果的にもかかわらず、都市部を中心に回復期リハビリが絶対的に不足している現状がある。回復期リハビリ病棟は平成12年に承認されてから、右肩上がりに増加している。だが、全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会の調査によると、国民10万人あたりのリハビリ病棟数は全国平均でまだ34床。同協議会が十分とする50床に遠く及ばなかった。

 医業経営コンサルタントの秋元聡氏は「以前の診療報酬点数では、回復期リハビリの経営は厳しく、人員要件のクリアも難しかった」と“伸び悩み”の要因を分析する。その上で、「それだけに今回の改定、特に報酬の加算は大きなインパクト。新たに病棟を開設、または拡大するという声があちこちから上がっている」と明かす。

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リハビリ機材が搬入され、稼働具合をたしかめるスタッフたち=西横浜国際総合病院
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