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神戸

急病の外国人の支えに 12カ国語で救急ガイド作成

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神戸市内の全救急車に配備されるガイド

 神戸市内で暮らす外国人が救急車を利用しやすいようにと、外国人支援に取り組む「多文化共生センターひょうご」(東灘区)は、日本語と対訳式の「多言語版 救急時情報収集ガイド」を作成した。英語や中国語など十二カ国語で病名や処置の内容、症状などを表記。指をさすだけで、患者と救急隊員がコミュニケーションを取れるように工夫されている。近く、市消防局の救急車全三十一台に配備される。(紺野大樹)

 同センターによると、日本語が分からない外国人の中には、救急隊員にうまく説明できないため、急病でも救急車の要請を控える人がいるという。市内の救急車には約二十年前に作成された「外国人救急ノート」があるが、ニーズの高い言語が含まれていないため、同局の協力を得て新たにガイドを作ることにした。

 ガイドにはポルトガルやスペイン、ロシア、ベトナム語などを採用。外国語と日本語の対訳式で、平仮名とローマ字で構成する「やさしい日本語」も含めた。

 日本語が分からない患者から救急車の要請があった場合、救急隊員はまず、「私たちは、神戸市の救急隊です」と書かれたシートを見せ不安を取り除く。けがをした理由や、「ずっと痛い」「刺すような痛み」など痛みの程度、「しびれる」「吐いた」など症状を指さしてもらう。妊娠中やアレルギーの有無なども伝えられるほか、検査の種類など医療現場で使われる用語集も付けた。

 同センターの北村広美代表は「救急車への配備とともに、外国人にも持っておいてほしい」と話している。ガイドは同センターのホームページ(http://www.tabunka.jp/hyogo)から取り込める。

(5/21 10:17)

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