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■ 秋田のニュース:地方点描
地方点描:公立病院改革[角館支局]
全国660余の自治体が運営する公立病院事業の8割近くが赤字を抱えているという。総務省は昨年末、自治体が本年度中に病院統合・再編や経営効率化のプランを作成し、3年以内の黒字化を目指す—などとした内容のガイドプランを策定した。国内各地で少子高齢化が進み、一層の地域医療充実が叫ばれる中での指針づくりは、各自治体にとって難題となっているようだ。
角館総合、田沢湖の2つの市立病院を抱える仙北市。昨年から2病院や診療所関係者らで構成する地域医療改革会議を立ち上げ、各機関の連携策などについて検討を重ねてきた。また今春、総務部内に病院経営改革推進室を新設するなど、改善へ向けた取り組みが本格的にスタートした。
しかし角館総合は施設の老朽化、田沢湖では医師不足や救急・夜間診療体制の不備による患者離れが激しい。2007年度の収支決算は田沢湖の場合、約2億2900万円の赤字となる見込み。取り巻く状況が依然厳しいことに加え、12年後には市の総人口に対し、65歳以上の高齢者が占める割合が4割を突破するとも推計されている。
同推進室は「役割や機能の分担、医師の確保をはじめ、特色ある病院を念頭に置いたプランを年内にも策定したい」としている。05年に角館、田沢湖、西木の旧3町村が合併し誕生した同市。合併に際し、地域住民は「住みよい環境構築と医療・福祉分野の充実」などに大きな期待を抱いたはず。10年、20年後の地域医療を見据えた大胆かつ緻密(ちみつ)なプランの策定が求められている。
(2008/05/21 09:37 更新)
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