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◆楽天6―1中日(20日・Kスタ宮城) 楽天は交流戦初戦で中日を6―1で破り、勝率を5割に戻した。勝利の立役者は、先発・永井怜投手(23)と嶋基宏捕手(23)の大卒2年目のバッテリー。永井は、嶋の好リードもあり、8回1失点の好投で、今季4勝目。嶋はプロ入り初の3打点を挙げ、課題の打撃でも貢献した。
お立ち台に、深いきずなで結ばれた2人が上がった。ともにチームベスト3に入る女性人気を誇るだけに、Kスタに黄色い声援が響き渡る。「(嶋は)頼りになる。2人で頑張っていけば勝利が付いてくる」永井が誇らし気に振り返った。大卒2年目コンビが、昨年の日本一チームからの貴重な勝利をもたらした。
永井は粘りの投球を見せた。ブルペンでは「今季最悪の出来だった」と言うが、試合が始まると大変身。「マウンドに立ったら関係ない。気持ちでいった」と嶋の強気なリードに応える直球主体の熱投で、中日打線を抑え込んだ。
すると、女房役が強力に援護する。2回、嶋が先制の右前適時打。さらに、3―1とした8回には右越え2点打で相棒の勝利を決定づけた。「直球中心で来ると思っていたので思い切り振った」尊敬する中日の捕手・谷繁との知恵比べにも勝ち、笑顔を見せた。
ともに屈辱をバネにした。永井は、13日のオリックス戦で味方の失策から崩れた。5失点ながら自責点0で4敗目を喫した。嶋は18日の西武戦で先発落ち。田中が先発の時に外されたのは、今季初めてだった。「悔しかったので、その思いをすべてぶつけた」この試合にかける気持ちは人一倍だった。
もっとも、若いコンビはまだまだ成長途上。6回。ウッズに浴びた同点ソロは余計だった。野村監督は「あれはいくらでも防げる。配球の間違いだ」と指摘する。もちろん、反省材料は成長の糧。「今後も2人で頑張っていきたい」と永井は力強かった。
(2008年5月21日10時49分 スポーツ報知)
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