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「異臭で救助犬の活動は困難」警視庁の救助隊が帰国報告
このニュースのトピックス:四川大地震
中国・四川大地震の被災地に派遣された国際緊急救助隊で活動した警視庁の緊急援助隊の19人が21日、同庁幹部らに帰国報告を行った。3匹の救助犬を率いたハンドラーの村上光志警部補(56)は「(救助犬にとって)異臭が漂う中での救助活動は困難だった」と感想を述べた。
機動隊の田浪明哲警部補(40)は「被災者はビニールシートで雨風をしのいでいる。仮設住宅などの整備が急がれる」と被災地の現状を伝えた。西村泰彦警備部長は「献身的な活動に中国国民だけでなく、多くの日本国民も感動を覚えた」と労をねぎらっていた。
同隊責任者の斉藤昌巳警部補(42)は「(救助活動は)気持ちの中では終わっている気がしないが、ケジメをつけないといけないと思いながら帰ってきた。課題はあったが、自分たちは一生懸命やった」と無念さをにじませた。現地では、「ありがとうございます」「がんばってください」などと声を掛けられ励みになったという。