運動公園は、かつて田中角栄元首相が暮らし「目白御殿」と呼ばれた敷地とその隣接地の計3万平方メートル余に計画されている。田中家が相続税として敷地の約半分を国に物納し、区が公園建設のため隣接地とともに買い上げていた。
訴状で真紀子議員側は、公園建設に伴い、旧田中邸にあったものを含め多数の樹木が伐採されるのは問題と主張。「住まいに近接してできる駐車場からのぞき見され、一般人以上にプライバシーが侵害される可能性が高い」とも訴えている。
真紀子議員は「都会の貴重な緑を守ってほしいことがすべて。行政が自然破壊するのは信じられない。調停が不調に終わったので提訴した」と話している。文京区は「訴訟案件なのでコメントは控えたい」としている。【銭場裕司】
[毎日新聞5月21日]