20日付新華社電は、四川省で12日に発生した地震で倒壊した同省綿陽市の北川中学で、生き埋めになり犠牲になった生徒が残した家族あての最後のメモを紹介した。【
そのほかの中国での地震に関する写真 】
メモを残したのは同校の男子生徒だった姜棟懐さん。中国の中学は、日本の中学校と高等学校を合わせた6学年制。姜さんは高等学校1年に相当する高中1年だったという。
メモには氏名と学年・学級に添えて「お父さん、お母さん。ごめんなさい。あなたたちは、しっかりと暮らしてください」とだけ、書かれていた。
メモは姜さんの遺体のそばで発見された。筆記用具ではなく、木片のようなものを紙に押し付けて記した跡が残されていたという。
12日の四川大地震で学校校舎が相次いで倒壊したことについて、綿陽市教育局の副局長は、「耐久年限が超えたことが原因」などと説明したが、倒壊した北川中学は1990年代半ばの建築と比較的新しい。地震発生時には、体育の授業中のクラスなどの他は、多くの生徒が崩壊した校舎にいたという。
写真は倒壊した北川中学の校舎跡で嘆く父親。娘が生き埋めになったという。5月17日撮影。(編集担当:如月隼人)
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