ガッツ２世だ！小堀「職質警官に会いたい」

　世界王者となっても天然キャラは健在だった。世界初挑戦でＷＢＡ世界ライト級王者となった小堀佑介（２６＝角海老宝石）が２０日、東京・豊島区の角海老宝石ジムで一夜明け会見を行った。ホセ・アルファロ（２４＝ニカラグア）を衝撃の３回ＴＫＯで破り、一躍、シンデレラボーイとなったが、会見では１２日にジム近くで職務質問を受けた警官との再会を熱望するなど、“小堀ワールド”全開だった。

　小堀はやっぱり小堀だった。試合前から職務質問事件や王者の公開スパー寝坊事件などで話題を振りまいてきた新王者は、立場が変わっても憎めない天然キャラはそのままだった。

　左目を腫らした小堀が、ジャージー姿で大勢の報道陣が待ち構える角海老宝石ジムに“時間通り”に登場。期待を裏切ったかに見えたが、おもむろにビニールの大袋からチャンピオンベルトを取り出してあ然とさせた。

　会見でも“小堀ワールド”は全開。試合後は「３０分くらい寝ただけ」という小堀に「何をしてたのか」という質問が飛ぶと「寝返りを打ってました」と答えて笑いを誘うと、さらに「ベルトはそこらへんに置いてました」と無頓着ぶりをあっけらかんと告白した。

　試合前は知名度が低く、１２日にはジム近くの商店街で警官から職務質問を受けた。だが、世界王者となったことで知名度も飛躍的にアップし、コンビニに新聞を買いに行くと店員に驚かれたという。「新聞の１面に（自分が）載っててびっくりしたけど、知ってもらえるのはうれしい」と世界王者を実感しただけに、職務質問を受けた警官にも「会ってみたいですね」と再会を熱望した。

　今後は２週間程度の休暇に入る予定だが、練習嫌いの小堀らしく「無人島に行きたいです。ジムも見たくない」とのんびりと過ごしたい考え。女性との交際より「睡眠が一番幸せを感じる」という小堀だけに、ファイトマネーの使い道を尋ねられると、報道陣にオーダーメードの枕について逆取材。「（ご褒美に）枕を買おうと思います」と最後まで“小堀節”で会見を締めくくった。