ニュース: 国際 RSS feed
僧院から被災者追い出し 反軍政運動防ぐ狙いか
ミャンマーのサイクロン被災で、軍事政権当局が被災者を避難先の僧院から追い出し、壊滅状態の村に戻そうとしていることが20日、地元住民らの話で分かった。一部被災地で24日に延期された新憲法案の是非を問う国民投票を控え、軍政に不満を持つ僧侶らと被災住民が結託し反軍政運動につながることを防ぐ狙いもあるとみられる。
僧侶や民主活動家は昨年9月、大規模反政府デモを主導。被災住民は支援の遅れに不満を募らせている。
最大被災地、南西部エヤワディ管区の住民らによると、当局者は僧院にいた被災者に村へ戻るよう求め「資材を提供する用意がある」として破壊された家を直すように促した。戻りたくない場合は、軍政管理下の政府施設や学校に移動するよう命じた。(共同)