【ドバイ=松尾博文】中東カタールが中国への液化天然ガス(LNG)輸出に乗り出す。中国石油天然気(ペトロチャイナ)と中国海洋石油(CNOOC)向けに年間500万トンを2010年から供給する。国営カタールガス社のファイサル・アルスウェイディ最高経営責任者(CEO)が明らかにした。日本は現在、世界最大のLNG輸入国だが、中国などの本格台頭で輸入国としての存在感が低下すれば、価格決定などへの主導権を失っていく可能性がある。
アルスウェイディCEOによると、契約は300万トンがペトロチャイナ向け、200万トンがCNOOC向け。ペトロチャイナには英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルとカタール北部に建設中のLNG生産設備を使って25年間供給する。(11:02)