イランのガス開発から撤退　シェルなど

　１２日付英紙フィナンシャル・タイムズによると、英・オランダの国際石油資本ロイヤル・ダッチ・シェルとスペイン石油大手レプソルＹＰＦは、イラン最大級の南パルス・ガス田での天然ガス開発事業からの一部撤退を決めた。

　核開発問題でイランと敵対する米政府は、イランでの事業を停止するよう外国企業への圧力を強めており、シェルなど大手の撤退はイランのエネルギー輸出拡大計画への打撃となりそうだ。

　両社は昨年、イランが進める液化天然ガス（ＬＮＧ）計画の一環として開発支援することで同国側と暫定合意した。開発額は両社計１００億ドル（約１兆円）。

　両社は同ガス田の別の鉱区の開発でもイラン側と合意している。（共同）