やはり五輪は開催国だけのものではない。
テーマ:俺はこう思う本来ならばスポーツ平和のシンボルは、経由する国々の民が、母国を離れて働く・学ぶ人たちが手を取り合って歓迎し、五輪旗、中国旗、(日本ならば)日の丸が振られる中で開催国へ向けて送り出す火なのであろうが・・・。
しかし、旗は怒号の中で振られ聖火リレーは経由各地に騒動の火をつけながら世界を回っている。
テレビ中継での中で、チベット亡命政府旗(雪山獅子旗)と共に振られていた青地に月星の旗はどこの旗なんだろうと思っていたらkokさんが教えてくれた。
キュック・バイラック・青天新月旗(青天牙月旗)と呼ばれる、今はなくなってしまった東トルキスタンイスラム共和国の旗でした。
チベット同様に民族同化政策に苦しんでいるウィグル族の旗です。
□天安門事件の翌年1990年、新疆西部のアクト県バリン郷において起こった「バリン郷事件」では郷政府を襲撃したウイグル人住民が、「東トルキスタン共和国」の樹立を宣言したものの、わずか2日間で鎮圧されたと伝えられ、2004年にはアメリカで同名の東トルキスタン亡命政府が樹立されている。(wikiより)
チベットだけではなく、ウィグル、モンゴル、朝鮮族など55民族を抱える中国には、まだまだ知られていないたくさんの問題がありますね。
この問題の図式は、中国の大多数を占める漢民族とその他の少数民族との対立ととらえてしまいがちだ。
だが、対立原因の本質は中国政府の方針にあるはず。
たぶん「中国嫌い、だから漢民族嫌い」「フリー・チベット、だから中国人を叩け」ではないんだ。
だから、長野で振られていた「中国人は日本から出て行け、FREE TIBET」みたいなメッセージには、ワタシは賛同できないのだ。
(全文は覚えきれなかったが意味はこうだった)
聖火リレーは国を離れて働きに来ている架橋・在日中国人・留学生の励みになるはずだった。それがこうなってしまった。大きな中国国旗や国歌が煩かったという意見もあるが、単純に聖火リレーへ声援を送りたいと気持ちは理解できるし、ごく自然のことだろう。
しかしまあ、報道規制されて中国本土ではなく日本に住んでいたら色々な本質が見えてくる。世界中でチベット旗が振られて中国に抗議している姿をニュースで見たら「あれ、おかしいぞ」と彼らもきっと思うだろう。
イラク戦争反対デモの時の自己反省もあるんだが、一時期だけ熱病にうなされて過ぎたら忘れてしまうようなものではなく、問題をしっかり考えて理解しなければいけませんね。
ただ「中国嫌い、中国人嫌い!」では何も生まない。
「中国政府の方針が少数民族を虐げている現実」を良く知り・考え・学び「世界中にいる抗議の手段を持たない民」に対し、自分は何が出来るのかを考えなければいけないはず。
怒号や暴力沙汰はあったが、聖火リレーによって、チベット問題を知らなかった人が今回の騒ぎで知った。そして振られている青地に月星の旗によってウィグルの民も苦しんでいると知った。世界中にこういう問題があるのだと知った。
知らないのはいかんね。
愛を求めている人が最も困るのは憎まれる事ではなく無視される・存在を意識されないだから。
「I LOVE YOU 」の反対側にあるのは「嫌い」ではなく「あなたを知らない」だ。
立ち上がったチベット民の勇気が、世界各国で騒動を巻き起こした北京五輪聖火リレーも、こういった意識を広めていると思えば有意義である。
少なくとも日本では有意義であったと思っている。
流血暴力騒ぎや怒号騒ぎもあったが、沿道で手を振る市民に笑顔で答えるランナーの姿もあったのは救いだった。
(筆足らず、筆の滑りもあるかもしれないが、今日の聖火リレーをテレビで見た中で感じたことを素直に書きました)
■難しい問題ですよ
各国には何かと問題があるもんですよ。それをどうするかは本当難しい問題ですよ。1人1人気をつけないといけないとは思いますけど難しいですよね。