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全額税方式の政府試算批判/自民・年金議連
- 政治・行政
- 2008/05/20
自民党内で基礎年金を全額税でまかなう改革案を提言している議連「年金制度を抜本的に考える会」(会長・野田毅元自治相)は二十日、全額税方式に切り替えた場合の政府試算について「提言への理解不足が甚だしい。現行制度を維持すべきとの考えが見え隠れする。恣意(しい)的だ」との見解を示した。
十九日に政府が社会保障国民会議に試算を示したことを受け、急きょ試算への疑問点をまとめた。議連幹事長の河野太郎氏(衆院15区)は「われわれの提案に関する試算にもかかわらず、まったく意見が聞かれなかった。保険料でも毎年、金額や料率は上がり負担は増えるはず」と政府試算を批判した。
議連事務局長の亀井善太郎氏(同16区)も「試算の実施は評価する」とした上で▽負担を企業と家計という二分法で考えては誤解を招く▽厚生年金保険料に占める基礎年金相当分の根拠が不明-などの疑問点をあげた。今後、同会議事務局から意見聴取をするという。
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