2008年5月21日 8時5分更新
深夜の客待ちタクシーによる違法駐車をなくそうと、仙台市中心部でタクシーの台数を制限する実験が始まってから1か月がたち、警察への苦情が去年に比べて半減するなど一定の成果が出ていることがわかりました。
タクシー協会などは、先月21日から、深夜、市役所前の駐車スペースなどにタクシーを待機させ、必要な台数だけ中心部の繁華街に出す実験を始めました。
警察によりますと、この1か月間、広瀬通や定禅寺通などではタクシーに関する110番の苦情が22件と、去年の同じ時期の44件の半分に減ったということです。
また2つの車線をふさぐ二重駐車への苦情がほとんどなくなるなど、一定の成果が出ているということです。
しかし依然として、並んだタクシーで、車線変更できないなどの苦情が寄せられているということで、タクシー協会は交差点の手前では駐車しないよう呼びかける看板を設置したり、午前2時半までだった実験時間を21日から午前3時までに伸ばすなどして、今月末まで実験を続けることにしています。タクシー協会の千葉幸一仙台地区総支部長は「一定の成果は出ているがまだ改良の余地も多い。本格的な運用にむけてルールの徹底をはかりたい」と話しています。