岡山放送局

2008年5月20日 18時55分更新

生き埋め殺人 2審も死刑


大阪の大学生ら2人が集団で暴行を受け岡山で生き埋めにされて殺害された事件で、殺人などの罪に問われた主犯格の男に対し2審の大阪高等裁判所は「結果の重大性と比べると死刑を避けるべきとまでは言えない」として1審と同じく死刑判決を言い渡しました。

この事件はおととし6月、東大阪市の大学生ら2人が女性との交際問題をきっかけに起きたグループ同士のトラブルから、集団で暴行を受け、岡山市の資材置き場に生き埋めにされて殺害されたものです。

主犯格で殺人や監禁などの罪に問われた岡山市の無職、小林竜司被告(23)は、1審の大阪地方裁判所で死刑を言い渡されましたが、刑が重すぎるとして控訴していました。

20日の判決で大阪高等裁判所の若原正樹裁判長は「抵抗できない被害者たちをゴルフクラブなどで一方的に殴るといった陰湿な暴行を執ように繰り返し、その発覚を恐れて生き埋めにするなど、残虐で冷酷な犯行だ。被告は反省しており、立ち直る可能性も否定できないが、結果の重大性などと比べると死刑を避けるべき事情とまでは言えない」と述べ、1審と同じく死刑を言い渡しました。

この事件では、小林被告以外にも少年1人を含む7人が殺人や監禁などの罪に問われ、このうち4人は控訴や上告をして裁判が続いています。