四川省大地震、死者4万人超える
中国・四川省の大地震は、死者の数が4万人を超えました。生存者の発見が難しくなる中で、発生から195時間ぶりに救助される人がいる一方、感染症やダムの決壊など2次災害の恐れが高まっています。 中国政府の発表によりますと、地震によって死亡した人は4万人を超え、けが人もおよそ25万人にのぼります。また、500万人以上が家を失ったということです。 生存者の発見は、日に日に難しくなっていますが、20日も、179時間ぶりや195時間ぶりといった奇跡の救出が相次ぎました。195時間ぶりに救出された60代の女性は、雨水を飲んでしのぎ、発見された際には意識があったということです。 一方、被災地では、2次災害の危険が深刻化しています。崖崩れなどによって川がせき止められてできた震災ダムでは、雨で水位が上昇して決壊の危険が高まっているほか、山に亀裂が見つかって崩落の恐れのある地域では1万人近い住民が避難しました。また、細菌性の感染症である「ガス壊疽(えそ)」に、58人が感染していたことも明らかになっています。 地震発生から8日が過ぎた20日、発生直後の新たな映像が公開されました。これは、8割の建物が倒壊した四川省の北川地区で撮影されたものです。北川地区では未だに数千人が生き埋めになっていると見られますが、大きな余震などによる2次災害の恐れから避難命令が出され、救助隊も退去しているということです。(20日23:52)
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