調査捕鯨船の乗組員が鯨肉を持ち出したと環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」(GP)が指摘していることを巡り、水産庁から調査捕鯨を委託された「共同船舶」(東京都中央区)は、社内調査の中間報告をまとめた。GPに「証拠品」と訴えられた23.5キロの鯨肉について無断で持ち出したものではないとして、近く水産庁に報告する。
同社によると、北海道函館市の乗組員(51)が、共同船舶から土産として渡された鯨肉に、同僚3人から譲ってもらった肉を加え2箱に分けて自宅に配送。このうち1箱がGP側に渡ったことを確認した。配送会社は、この1箱について「盗まれた」として被害届を出している。
共同船舶は乗組員に1人約10キロの鯨肉を土産とするほか、3.2キロまでの購入を認めている。【奥山智己】
毎日新聞 2008年5月19日 12時40分(最終更新 5月19日 12時46分)