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早大・筑波大:理工から編入し医師の道 最短8年間で

 早稲田大と筑波大は20日、理工学と医学の両方を最短8年間で学べる教育プログラムを10年度にも始めると発表した。両分野に精通する有能な医師の育成が狙いだが、医学部のない早大にとっては、理工学部から筑波大医学群に編入して医師になる道が開かれる。

 今回のように学生が二つの大学で同時に学位を取れる仕組みは「デュアル・ディグリー制度」などと呼ばれている。だが、日本では医学部(群)への編入は通常大卒者を対象とし、他大学他学部生を受け入れるケースは非常に珍しい。

 理工学を学ぶには通常4年、医学では6年かかるが、両大学の新しいプログラムは、早大理工学部に入学して3年間学んだ学生が筑波大医学群に編入して4年間学び、8年目に早大に戻って二つの学位を取得する--ようなケースを想定する。ただし、医学群への編入希望者には試験(定員5人)への合格が課される。

 早大の白井克彦総長は「研究志向の医師を育成するのが目標」と語り、筑波大の岩崎洋一学長は「両分野を橋渡しする人材を共同で育てたい」と話した。両大はこのほか、学生の交流や共同研究など教育・研究分野の包括的な連携を進める協定を結んだ。【三木陽介】

毎日新聞 2008年5月20日 20時41分(最終更新 5月20日 20時53分)

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