奈良放送局

2008年5月20日 16時23分更新

遷都祭の独自キャラ投票開始


奈良の「平城遷都1300年祭」のマスコットキャラクターを独自に公募していたデザイナーらのグループが、寄せられた600点余りの作品のうち1次審査で30点に絞り込み、ホームページや街頭で一般の人からの投票を受け付けています。

奈良県内のデザイナーらでつくるグループ「クリエイターズ会議・大和」は、2年後に行われる平城遷都1300年祭のマスコットキャラクター「せんとくん」とは別に、先月15日から独自にデザインを公募していました。
その結果、海外も含めて各地から619点の作品が寄せられ、このほど1次審査で30点に絞り込みました。
この30点は親しみやすさなどを基準に選んだということで、奈良名物のシカをモチーフにした愛らしい作品が目立つほか、古代人や平城宮跡の朱雀門をデザインしたものもあります。
このグループでは、ホームページや商店街などの街頭で一般の人からの投票を今月25日まで受け付けたあと、メンバーによる投票も加えて採用する作品を決め、6月2日に発表する予定です。
審査委員長を務めるデザイナーの北井勲さんは、「レベルの高い作品が集まり驚いている。公式キャラクターの『せんとくん』とは違いみんなに愛されるキャラクターが生まれると思います」と話しています。
また、街頭での投票に協力している奈良市の小西通商店街振興組合の井岡正浩理事長は、「キャラクターは行政が一方的に決めるものではないと思うので、市民が自分自身で決めてイベントを盛り上げていきたい」と話しています。