東海旅客鉄道(JR東海)は20日、歴代の新幹線などを展示する博物館を名古屋港(名古屋市)に建設すると正式発表した。リニア実験線で使用された試験車両など35両の実物車両を展示する予定。2009年度に着工、11年春の開業をめざす。新幹線を売り物にした博物館は国内で初めてで、同社が培ってきた高速鉄道技術を紹介する。
新設する「JR東海博物館」(仮称)の建設費用は約55億円を見込む。施設は一部2階建てで延べ床面積は1万4100平方メートル。
1964年に旧国鉄が開業した東海道新幹線の初代「0系」をはじめ、「300系」やリニア試験車両のほか、在来線では大正・昭和に運行された木造車の「モハ1形」などが展示の候補にあがっている。鉄道に関連した模型やシミュレーター、映画など子供が楽しめる施設も設置する。
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