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シャープ、液晶テレビ「シェア50%超に」

五輪商戦へ、22機種追加投入

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発表された「アクオス」の新製品(大阪市北区で)

 シャープは19日、液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」の新商品22機種を6月1日から順次発売すると発表した。本格化する北京五輪商戦向けで、大画面の65型から「2台目」需要で人気の26型までをそろえた。1月に20機種を発表済みで、計42機種の投入により、現在国内で45%前後の液晶テレビ全体の市場占有率(シェア)を2008年度中に50%以上に高めることを目指す。

(高橋健太郎)

 最上位機種の「R」シリーズに、画像のコントラストを従来機種より1割高めたパネルを採用したのをはじめ、いずれも画質や音質を高めた。売れ筋の32型の市場想定価格は18万〜23万円前後になるという。

 シャープは、前回のアテネ五輪後の04年9月中間期に液晶テレビの売上高が前年同期の1・9倍に伸びており「五輪は新規購入や買い替えの大きなきっかけになる」と判断している。

 特に42型以上の大画面テレビへの期待が大きい。高価格で利益幅が大きいが、シャープの液晶テレビの販売台数に占める割合は13%にとどまり、この商戦を機に「少なくとも17〜20%に引き上げたい」(大塚雅章専務)としている。

 ただ、チベット問題や四川大地震の影響などで、北京五輪商戦は「やや盛り上がりに欠けている」(大塚専務)といい、37型以上の店頭販売価格が15%ほど値下がりするなど懸念材料もある。商戦の成否によって液晶テレビの戦略見直しを迫られる可能性もある。

2008年5月20日  読売新聞)

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