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済生会センター長自殺損賠訴訟:被告側争う姿勢 /滋賀

 済生会滋賀県病院(栗東市大橋2)の救命救急センター長で、自殺した長谷貴將(たかのぶ)さん(当時51歳)の父昭さん(85)が恩賜財団済生会(東京)に約1億円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が19日、大津地裁(石原稚也裁判長)であった。被告側は答弁書を提出し、争う姿勢を示した。

 訴状などによると、長谷さんは05年4月のJR福知山線脱線事故で、生存者の救出に尽力し、マスコミに取り上げられた。そのため、通常業務以外に災害医療の会議や講演依頼が増え、翌年10月の学会の準備にも奔走した。しかし、病院側のサポートがなく、同僚に「(学会には)事務方全員が反対している」などと非難されて、うつ状態になり、06年5月23日に自宅で自殺したとされる。

 閉廷後、昭さんは記者会見し、「(息子は)死ぬために滋賀県病院に移ったのか。真実をはっきりさせたい」と述べた。

 これに対し、済生会側は「当院の業務に起因して亡くなったことはないと考えている」とする談話を出した。 次回の弁論は7月31日の予定。【金志尚】

毎日新聞 2008年5月20日 地方版

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