[大荒れ天候]裁判官も遅刻　地裁川崎支部の公判

　大雨で電車が遅れた影響で、横浜地裁川崎支部では、午前９時５０分開廷予定の公判が、裁判官が遅れたため１０時半に始まった。向精神薬「リタリン」を薬局からだまし取ったとして詐欺罪などに問われた東京都港区の元歯科医師、斎藤順被告（４４）に判決を言い渡す予定だった。被告や弁護人、検察官らは全員そろっていたが、阿部浩巳裁判官だけが間に合わず、書記官が「いま品川だそうです」と事情を説明した。

　阿部裁判官は冒頭「開廷が遅れてしまい申し訳ありませんでした」と謝罪。判決言い渡しのため斎藤被告を正面に立たせると、再び「遅れて申し訳ありません」と頭を下げた。

　判決は、懲役１年６月の求刑に対し、同１年の実刑だった。【笈田直樹】