医師不足が深刻化している公立刈田総合病院(運営・白石市他2町組合)について、市民有志でつくる「刈田病院を守る市民の会」(八島定敏代表)は19日、病院の現状に関する公開質問状を管理者の風間康静白石市長に提出した。31日午後2時から、市内の「いきいきプラザ」(旧市民会館)で「刈田病院問題大討論会」の開催も計画しており、当日までの回答を求めるとともに、討論会への出席を要請している。
公開質問状は6項目で、▽医師不足の背景や医師確保の困難さなどについて具体的な説明を▽医師確保の有効策は--などと説明を求めている。
市民の会は「病院を守る活動」として4月初旬から署名活動を展開。現在までに8000人を超える署名を集めている。6月にも県知事や東北大病院、管理者など関係者に医師確保などの要望書提出を予定している。八島代表は「病院を守るという市民の意識が高まれば」と話している。【豊田英夫】
毎日新聞 2008年5月20日 地方版