医師や看護師などの過重労働が社会問題化している中、過労死弁護団全国連絡会議は6月11日午後2時から、東京都港区の虎ノ門パストラルで「過労死110番20周年記念シンポジウム−過労死の予防・補償をどのように進めていくか」を開催する。
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?過労死問題については、過労死110番全国ネットワークが1988年6月、電話による全国一斉相談を開始。今年で20周年を迎えることから、これまでの活動を振り返り、過労死の予防と補償をどのように進めていくべきかを考える目的でシンポジウムを企画した。
医師や看護師などを対象にした昨年11月の「過労死・過労自殺110番」には20都道府県から68件の相談が寄せられ、「過労が原因で、うつ病を発症して通院中。宿直は月に10回」(医師)、「月に夜勤が9−10回連続することもある。疲れが取れず、ずっと睡眠不足で、うつ病で通院中」(看護師)などの深刻な実態が報告されている。
シンポジウムでは、関西大経済学部教授で「働きすぎの時代」などの著書がある森岡孝二氏、三友堂病院(山形県米沢市)脳神経外科科長の新宮正氏、医師で過労死・自死相談センター代表の上畑鉄之丞氏らがパネリストを務める。コーディネーターは、弁護士で同連絡会議幹事長の川人博氏。
定員約100人で参加費無料。同連絡会議は「できるだけ事前にEメールかファクス、郵送で申し込んでほしい」と話している。Eメールは611@kwlaw.org。ファクスは03(3813)6902。郵送は〒113−0033、東京都文京区本郷2−27−17、過労死弁護団全国連絡会議事務局。シンポジウム終了後の午後5時半から、懇親会(会費制5000円)を予定している。問い合わせは同事務局03(3813)6999。
更新:2008/05/20 11:34 キャリアブレイン
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