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富士通長野工場で有害物質
富士通は19日、長野市北尾張部の長野工場内の地下水と土壌から環境基準を超える有害物質を検出したと発表した。長野市によると周辺住民の健康被害は確認されていないという。
揮発性有機化合物のジクロロエチレンが地下水から1リットルあたり最大で基準値(0・04ミリグラム以下)の15倍にあたる0・6ミリグラム検出された。土壌からは13・5倍の0・54ミリグラムを検出した。富士通によると、過去に工作部品の洗浄に使用していたトリクロロエチレンなどが分解され発生したとみられるという。富士通は同日、工場周辺住民7000戸に汚染状況を伝える文書を配布。市は速やかに基準値に戻すように富士通を指導するとともに、工場周辺住民が所有する井戸水の検査も実施する。