携帯電話大手が端末の価格戦略を見直す。NTTドコモは6月から現行主力機種の販売価格を5000円程度引き下げる。これに合わせ、対象機種の販売奨励金を積み増す。KDDI(au)は新規投入する端末で購入時の初期費用を抑制できる割賦販売を導入する。両社とも昨年11月に新たな料金プランや販売手法を採り入れたが、ソフトバンクモバイルの攻勢に押されて販売が伸び悩んでいた。夏のボーナス商戦に向けてテコ入れを急ぐ。
ドコモは昨冬発売した「905iシリーズ」のうち、一部人気機種を除く大半を「ダイレクト割」と称して値下げする。端末価格を高くして通信料を安くした料金プラン「バリューコース」の一括払いで購入すると、価格は5万円程度から4万5000円程度に下がる。「705iシリーズ」も同様に数千円下げる。
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