「腸閉塞誤診で息子死亡」 病院運営の法人提訴

 宮城県岩沼市の男性(19)が同市の総合病院で腸閉塞(へいそく)を別の病気と誤診されて小腸などの消化管が出血・壊死(えし)し、ショック死したとして、男性の両親が19日までに、病院を運営する医療法人に約3690万円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こした。

 訴えによると、男性は昨年6月12日、腹痛や吐き気を訴え、同病院で受診。空気を大量にのみ込むことで腹部膨満感や吐き気などを覚える空気嚥下(えんげ)症と診断され、点滴などを受けた。症状が続くため翌13日、同病院に入院したが、14日未明に死亡。病理解剖の結果、腸管捻転(ねんてん)で生じた腸管壊死によるショック死と判明した。

 原告側は「受診時の症状などから、腸管捻転で腸閉塞が生じたのは明らか。病院は腸閉塞を見落とし、適切な治療や検査を怠った」と主張している。病院側は「双方の弁護士が話し合っていると聞いているが、特にコメントすることはない」としている。
2008年05月20日火曜日

宮城

社会



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