蟹座は、3月下旬の夕方、頭上南寄りに見える星座です。際だって明るい星はありませんが、中央に四つの星が四角形を形づくり、その周囲に数個の星が点在し、全体で蟹の甲と足をかたどっています。
ギリシャ神話によると、この蟹は、自分の領域を守ろうとするあまり嫉妬の権化となった女神ヘラの使いでした。この星座の性格もここに源を発しています。
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第一デーク(6/22〜6/30生まれ)は、純粋な蟹座。第二デーク(7/1〜7/10生まれ)は、蟹座の人生に獅子座の傾向が少し加わり、第三デーク(7/11〜7/23生まれ)は、かなり獅子座の影響が強くなってきます。しかし、基本はあくまでも蟹座の人生です。
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太陽がこの星座に宿る6/22から7/23の間に生まれた人は、ヘラから使わされた蟹のように、われとわが党を守り、わが身、わが社、わが国を愛する民族精神を持っています。
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蟹座にとって幸運の花は、月見草、百合(ゆり)。
不幸を招く花は、リラ。
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この星座のシンボルは「母性の回転」を意味し、子宮を守る卵巣の形、そして、そこから生まれる、保護と保育の精神、強烈な防衛本能を表しています。
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蟹座にとっての幸運色は銀灰色(嵐のときの海の色)とすみれ色。
不幸を招く色は、うす緑。
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蟹座の守護星は女性の代表「月」です。月の女神「ディアーナ(ダイアナ)(Diana)は、彼女の隠れ家に侵入して、彼女の裸体を盗み見た英雄アクタイオーンに、泉の水を投げかけて、彼を鹿の姿に変えてしまいました。彼女の怒りはそれにとどまらず、アクタイオーンは結局、自分自身の猟犬にかみ殺されてしまうという運命を辿らなければなりませんでした。ディアーナの、この侵入者に対する徹底的な復讐(ふくしゅう)心は、家庭愛の典型として、神話に語りつがれています。この性格は、蟹座に生まれた人に受け継がれて、「防衛のための闘争力」となりました。
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宝石では、エメラルドとめのうが幸運を呼びます。
ルビーは不吉です。
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こうして、星座と守護星の持つ特性は、意志に生きるより、情に生きる「母性愛」として、蟹座の人の性格に現れてくるのです。将来に対して、つねに母親のような夢と期待を持っています。そして、その夢の一つが消えても、すぐにつぎを生み出さないではいられず、また、知恵や、計画にしても、絶え間なく、次々に新しいものを生み出していくところなど、多産な蟹の習性そのままです。このことは、夢見るような豊かな想像力や、煩雑な仕事にもくじけない実務能力にも通じます。
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数では、「2」が最高で、反射・反響を示し、蟹座の人の感受性によく合っています。
逆に、不運をもたらす数は「3」と「6」と「9」です。
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また蟹座生まれの人には、友達をえり好みしない順応性に富み、また、目的を遂行するためには、人の知恵やアイディアを模倣することもいとわない融通性があります。そして、自分と自分の家を守り豊かにするため、頭の中にも、家の中にも、なんでも集めて蓄積しておける多能な人なのです。
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毎月の幸運日は、2日、11日、20日、29日。
運の悪い日は、6日、15日、24日。
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一方で、母性的な防衛本能からくる、排他的な衝動と、ヒステリックな自己主張にも、人一倍激しいものがあるのが蟹座生まれの特性。
蟹座の期間の太陽は、「夏至(げし)」の季節をつくり、この星座の人に、強い生活力を与えました。
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曜日では、月曜日、水曜日が最上。木曜日は不運日。
方角では、「北」と「西」が幸運です。 |