先日、コンビニエンスストアでのこと。おにぎりとペットボトル飲料を差し出すと、レジの若い店員に「おにぎりのほう、温めは大丈夫ですか?」と尋ねられた。大丈夫の意味するところがとっさには分からず一瞬考えたが、「温めなくていいですか」ということだろうと考え、「温めはけっこうです」と答えた。すると「温めは大丈夫ですね。五百円ちょうどからお預かりします」―。
コンビニやスーパーなどのレジでよく耳にする「〜のほう」や「○○円からお預かりします」といった変な言い方に最近は慣れてきたが、この「大丈夫」の使い方には大いに違和感を覚えた。
一年半前、このコーナーで、社会部の記者の何人かがデスクに対して「原稿オーケーです」とか「直しは間違いありません」と言うべきところを、「原稿、問題ないです」という言い方をしており、あまりいい感じはしないと書いた。
その「問題ないです」にかわって、わが部で最近、よく耳にするのが「ですです」という言い方。デスクが記者に原稿の内容を確認した際、「そうです、その通りです」と言うかわりに、その短縮形の「ですです」という言葉が早口で返ってくる。使用者はベテランから若手まで部内のほぼ半数、さらには他の部署にも。変形バージョンとして「です」や「ですですです」というのまである。日本語として間違っているわけではなく便利な略語かもしれないが、電話でのやり取りで連発されると「おちょくっているのか」と勘繰りたくなることも。目くじらを立てるほどではないのだが。
(社会部・南條雅彦)