離婚した両親を持つ子供たちは、通常の家庭の子供たちよりも学習能力に遅れがみられることが、ある調査研究の結果判明した。
この研究は、ニューヨークにある小児科医「Rochester Medical Centre」が、1,619人の子供を対象に調査したもの。まず、どちらかの親が1ヵ月以上家を空けたことがあるか、それが1回以上起きたかなどを問い、両親には自分の子供がはさみを使うといった作業を行うことができるかどうかを質問。また、それぞれの子供の学校での発達状況も調査された。
その結果、4?6歳の児童は、両親と長い期間離れていると、靴ひもを結ぶといった日常の作業を覚えるのに遅れを取ることがわかったという。また、自分の名前を読むなどの、読み書きの基礎も、他の子供と比較すると劣っていることがわかり、離婚した親や別居中の親を持つ子供たちは、"学習障害をもつ危険性が高い"という結論が出たという。
「Rochester Medical Centre」のサンドラ・ジー医師は、「崩壊した家庭では、大人が子供に新しいことを教えたり、本を読むことを勧めたりする努力をすることが少ない傾向がある。両親が子供に本を読んであげたり、靴ひもを結ぶ、自分の名前を書くといった新しい技を教える時間を取ることが少ないのだろう」と話しているという。
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