米AIGの第1四半期は過去最大の赤字、資本調達へ

2008年 05月 9日 08:02 JST
 
記事を印刷する |

 [ニューヨーク 8日 ロイター] 世界最大の保険会社、米アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)(AIG.N: 株価, 企業情報, レポート)が発表した第1・四半期決算は前四半期に続き過去最大の赤字を計上。バランスシート強化のため125億ドルの資本を調達すると明らかにした。

 純損失は78億1000万ドル(1株あたり3.09ドル)。前年は41億3000万ドル(同1.58ドル)の黒字を計上していた。

 第1・四半期はモーゲージ投資などに絡む評価減が響いた。クレジットスワップ関連では91億1000万ドルの評価損を計上した。

 一部の会計手法の変更や為替差損益などを除いた調整後ベースでは、純損失は35億6000万ドル(1株1.41ドル)となった。

 特別項目をすべて除外すると1株0.93ドルの黒字で、ロイター・エスティメーツがまとめた予想平均1.48ドルを下回った。

 AIGは、125億ドルの資本調達計画について、うち75億ドルは普通株発行など株式関連で調達する、としている。また四半期配当を10%引き上げ普通株1株あたり0.22ドルとすると発表した。

 AIG株は通常取引で2%安。時間外では5.8%下落している。

 
Photo

編集長のおすすめ

ロイターオンライン調査

Photo
惜しい。現役を続けてほしい
本人の人生だから仕方がない
25歳で引退できるなんてうらやましい
別になんとも思わない