韓日両国の警備艇、「EEZ侵犯」めぐりにらみ合い
韓国の漁船2隻が日本の排他的経済水域(EEZ)を侵犯したか否かをめぐり、韓国と日本の警備艇10隻が16日、海上でにらみ合う事態となった。
釜山海洋警察署によると、慶尚南道統営市鴻島から南に17マイルの海上で16日、釜山の底引き網漁船「第97セジン号」と「第98セジン号」(ともに134トン)が日本のEEZを侵犯したか否かをめぐって、日本の海上保安庁の巡視船4隻と韓国の警備艇6隻が漁船を取り囲んだまま、午後2時ごろから8時30分ごろまで約6時間半にわたって対峙する事態となった。
- 写真提供=釜山海洋警察署
海洋警察は16日午前11時55分ごろ、第97セジン号のキム某船長(49)から、「日本の海上保安庁の巡視船に追跡されている」という連絡を受け、1500トン級の警備艇1503号を現場海域に派遣し、午後1時45分ごろに第97セジン号を発見した。
ところが、それから約10分後、日本の巡視船も第97セジン号に追い付き、引き渡しを求めた。
日本側は、第97セジン号などが日本のEEZを侵犯した、と主張したが、海洋警察とともに全地球測位システム(GPS)を通じて確認したところ、第97セジン号はEEZの境界線から韓国側に0.6マイルの海域にいたことがわかり、日本側の巡視船は引き返した。このため、日本側による「過剰な取り締まり」ではないかという指摘も出ている。
韓国の警備艇と日本の巡視船は2005年6月にも、統営市の漁船「第502シンプン号」が日本のEEZを侵犯したとして、東海(日本海)の沖合で40時間近くも対峙したことがある。
また、韓国の漁船が日本のEEZを侵犯したとして拿捕(だほ)された事件は、03年に6件、04年に4件、05年と06年に各2件、07年に3件、今年は現在までに1件発生している。一方、同じ期間に日本の漁船が韓国側に拿捕されたケースはない。
釜山=クォン・ギョンフン記者
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