2008-05-10 10:14:23
stanford2008の投稿
「第5回原発耐震安全セミナー」開催案内
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以下の内容は"水戸"からの情報です。桜井淳水戸事務所では、6月2日(月)10:00-16:30に、「第5回原発耐震安全セミナー」を開催します。講師は桜井所長です。桜井所長が実施した中部電力・浜岡原子力発電所と東京電力・柏崎刈羽原子力発電所への現地調査及び聞き取り調査から、最近の耐震安全評価の瑕疵の要因を分析します。開催案内の詳細は日本原子力学会HPを参照してください。なお、開催案内は、日本原子力学会名で、同会員約4700名にメーリングリストで送信されています。
2008-05-09 19:57:47
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桜井淳所長が意図したことでたったひとつだけうまく行かなかった学術セミナー
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桜井淳所長は、これまで、十数種類の学術セミナーを立案・検討し、実施してまいりましたが、たったひとつだけ実施に至らなかった立案があったそうです。それは、「モンテカルロ法による医療照射場の設計セミナー」だったようです。桜井所長は、自身で、ロスアラモス国立研究所で開発された世界最先端の連続エネルギーモンテカルロ計算コードMCNPを利用し、考えている体系、すなわち、20MeV電子線形加速器で加速された電子ビームを小さな白金ターゲットに照射し、その時、制動放射(bremsstrahlung、電子が白金の原子核のクーロン場を通過する時に加速されてエネルギーを失う現象)で発生する連続エネルギー光子をコリメートして、医療照射場に導き、最適医療照射場の計算をしたそうです。しかし、中性子や光子の輸送計算と異なり、電子と白金の相互作用では、相互作用の数が多過ぎ、中性子や光子の計算時間の100倍もかかり、1日わずか5時間のセミナー時間では、最も簡単な小さな体系でも、定量的な評価ができるような計算ができないことが分かったそうです。いまのパソコンは、一昔前の大型コンピュータ並みの処理速度を有しますが、それで中性子や光子の深層透過計算はできますが、一般的に、荷電粒子のように相互作用の数の多い計算は、なお、時間がかかり過ぎ、実用化できないそうです。いまの100倍から1000倍くらい高速化されないと、使えないそうです。桜井所長は、時代の要請に答え、積極的に、学術セミナーを実現してまいりましたが、荷電粒子の輸送計算を利用した学術セミナーだけは、うまく開催できなかったようです。桜井所長は、学術セミナー開催の前に、数十ケース、実際に計算し、問題点の把握に努め、適切な入力準備とレクチャーをしているそうです。
2008-05-09 18:14:05
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桜井淳所長が鞄の中に常時携帯する2冊の書籍
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桜井淳所長は、米国に来る時(日本国内を移動する時もそのようですが)、鞄の中に常に2冊の書籍を携帯しているそうです。1冊は古代哲学から現代哲学まで要領よくまとめられている哲学の教科書です。講演の時、てきるだけ、哲学の知識や事実関係を入れることにより、学術的演出を図るためだそうです。もう1冊は、理論物理学の最も基本となるランダウ=リフシッツ『場の古典論』(東京図書)です。内容は、第1章相対性理論、第2章相対論的力学、第3章場の中の電荷、第4章場の方程式、第5章不変な場、第6章電磁波、第7章光の伝播、第8章運動している電荷の場、第9章電磁波の放射、第10章重力場の中の粒子、第11章重力場の方程式。理論物理学は、講演に直接関係しないように見えますが、そうではなく、哲学の知識や事実関係と同様、講演や学術セミナーの時に、時々、理論物理の知識や自然科学の説明を入れることにより、他の人ではできない論理展開と表現法を演出しているのだそうです。
2008-05-09 17:01:41
stanford2008の投稿
桜井淳所長が語った米超一流大学と東大や原研の図書館の比較
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以下の内容は桜井淳所長の事務所での雑談の要約です。桜井淳所長は、2000年10月以前には、米超一流大学の図書館に入ったことはなかったそうです。最近、数年かけて、意識的に調査したそうです。桜井所長は、自身が勤務した原研と東大の図書館を比較し、蔵書数・文献検索システム・利用しやすさ・コピーサービス等を比較し、愕然としたそうです。東大は、総合大学であるため、蔵書数が多く、専門分野が広範囲にわたっているのは、当然だとしても、原研の場合、原子力を中心とした理工学分野の蔵書は、それなりにそろっているそうですが、原子力に関係する人文・社会関係の書籍・文献が問題にならないくらい貧弱で、話にならないレベルだそうです。桜井所長は、原子力にかかわる社会科学の論文を執筆しようとした時、深く失望したそうです。助言できる経験と能力を有する研究者がいないそうです。東大駒場図書館は、近代的なデザインの特徴的な建物で、床面積だけでも、原研の図書館より、約10倍もあります。今考えると、原研と東大の図書館の中身と利用システムは、大企業と町工場くらいの差があるそうです。原研は、今後、図書館の整備に努める必要があるそうです。しかし、米超一流大学と東大の図書館を比較した場合、蔵書数や利用のしやすさを比較すると、なお、雲泥の差が存在するそうです。
2008-05-09 15:50:37
stanford2008の投稿
桜井淳所長が経験を基に語った文科省・経産省と大学・研究機関の狐と狸の化かし合い
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以下の内容は桜井淳所長の事務所での雑談の要約です。文部科学省は、数年前から、先端研究の効率的な推進を図るために、重点研究拠点(Center of Excellence ; COE)を形成するようになり、ひとつの大学に、数年間に、少ない場合でも数億円、多い場合には数十億円も、予算を計上しているそうです。また、COEとしてではないそうですが、文科省は、管轄下の研究機関に対し、予算要求があれば、根拠の厳正な評価もせず(本当はできない)、湯水のごとき予算を計上しています。両者の例とも、研究現場では、予算を消化するため、自身で調査・研究せず、シンクタンクやソフト会社にまる投げし、途中での数回の打ち合わせ等はするにしろ、カネで報告書を買うようなことばかり繰り返しているそうです。そのような発注をとおして、差額を他の研究や研究室の備品購入に当てているそうです。そのような報告書の表紙だけを差し替え、そのまま成果報告書として文科省(経産省)に提出しているそうです。桜井所長の経験に拠れば(1984-1988年にかけての通産省管轄原子力安全解析所での経験)、そのような報告書のレベルは、極めて低いそうです。大学・研究機関の人達が行う学会口頭発表者氏名の中にシンクタンクやソフト会社の人達が含まれている場合には、確実に、まる投げ行為の証だそうです。そのような例の大学・研究機関の人達の口頭発表内容を聞いてみると、自身で詳細な調査・検討・考察をしていないため、不自然な表現やひどい場合には的確な判断ができないために間違った表現をしていることが少なくないそうです。桜井所長は数多くの例を見てきたそうです。世の中、泡銭を手に入れると、ろくなことしか考えず、狐(文科省・経産省)と狸(大学・研究機関)の化かし合いになるようです。国民は、血税が、そのような社会メカニズムで消費されていることすら気づいていないそうです。