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シャープ、ダイレクトメタノール型燃料電池で世界最高出力密度を達成

2008年5月16日 10時9分

シャープは、モバイル機器向けのダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC)で、世界最高の出力密度、0.3W/ccを達成したと発表した。これにより、小さい電池体積で効率よく発電できるため、現在主流のリチウムイオン電池と同等の体積でより長時間連続使用できる燃料電池の実現が期待できるという。

燃料電池は水素と酸素の化学反応のエネルギーを利用するもの。地球環境への負荷が小さく、電気エネルギーへの変換効率が高いのが特徴だ。中でも、ダイレクトメタノール型燃料電池は、メタノールを直接発電部に供給し、空気中の酸素と化学反応させて発電させる単純な構造のため、小型化に向いている。しかし、従来の同燃料電池の場合、出力密度が低く、発電部が大きくなるといった課題があった。

同社では、発電部に微細加工による薄型セルを使った「3次元高集積スタック(積層)構造」を開発。これにより、単位体積当たりの出力密度が向上したという。今後、同社は要素技術開発を進め、小型、長時間使用可能な燃料電池の開発を図るという。(日経エコロジー、EMF)

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