二席 |
二席 |
二席 |
一席 |
一席 |
一席 |
特選 |
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保坂 泰子(六〇歳) 十日町市 |
除雪車と雀の声の飛び交ひぬ 妻有の里にも春間近なり |
安木沢 修一( 五二歳) 長岡市 |
春なれば春の風あり情あり 一本道が永遠の道へと |
渋谷 善雄( 八一歳) 新発田市 |
番所坂越え薄暗き森通り母の里行く杳(とお)き幼な日 |
伊藤 聡子(四四歳) 新潟市西区 |
この道は吾と故郷(ふるさと)つなぐみち |
辻 二郎(六四歳) 新潟市北区 |
新潟という字を見つけ出かせぎの場末えの食堂 |
横山 正子(二五歳) 新潟市西区 |
日を拝む翁の顔に年輪の如く皺あり |
小林 桂治(七五歳) 上越市 |
吹雪く野の道を童ら分校に数珠玉のごと連なりてゆく |
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