“舞鶴女子高生殺害”「犯人はアイツだ」現場大混乱
2008年5月19日(月)10時0分配信 日刊ゲンダイ
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京都府舞鶴市の女子高生・小杉美穂さん(15)が殺害された事件。発生から1週間経ったが、犯人はまだ捕まっていない。
舞鶴署捜査本部は、美穂さんの自宅から遺体発見現場までの道路沿いに設置された4台の防犯カメラに注目。このうち1台が、犯行当日の7日午前3時前、現場から逆方向に自転車を走らせるひとりの男性をとらえていた。その1時間ほど前には、同一人物とみられる男性が自転車を押しながら、美穂さんと連れ立って現場方面に向かう姿も映っていた。
●マスコミがマークする「少年」
捜査本部はこの男性の特定を急いでいるが、地元では「アイツが怪しい」「いや、本ボシは姿を消したアイツだ」と“犯人”をめぐる流言飛語が飛び交い、大混乱している。
「美穂さんは殺害された当日、数人の男友達とメールを交わしていた。それもあり、数人の男が捜査線上に浮かんだが、消去法で残ったのは美穂さんの友人の兄A(17)でした。現場周辺で目撃されたヒップホップ風の格好をした男の特徴と共通点もある。そのためマスコミが殺到。テレビや新聞などの記者7〜8人が一日中、遠巻きに彼を追いかけ、マークしています」(地元の報道関係者)
その一方で、複数犯説も浮上している。激しい暴行を受けて失血死した美穂さんの遺体や遺留品に、不自然な点が多いからだ。
「全裸で見つかった美穂さんは性的暴行をされた痕跡はないものの、顔はグチャグチャになるまで殴打されていた。それなのに、衣類には血液がついていないし、放置された状態からいって自分で脱いでから暴行を受けた可能性がある。複数の人間に取り囲まれて逃げることができず、命令されるがままだったのではないか、というのです」(捜査事情通)
美穂さんが若者グループとの間にトラブルを抱えていたとか、不良グループのトップが事件後にいなくなったなど、さまざまなウワサが流れている。マスコミに通学先の学校まで押しかけられた学生もいる。混乱を収拾するのは、犯人逮捕だけだ。
【2008年5月16日掲載】