ここから本文エリア 研修医確保「外へ」2008年05月15日
県 合同説明会に合同参加 県内の臨床研修病院が研修医の確保に悩む中、県が、県外での研修医確保に力を入れている。昨年から、東京や大阪などで開かれる医学生向けの合同説明会に「富山県病院群」として参加。単独で参加する病院の経費も支援する。11日には、名古屋市での合同説明会に、県内6病院と参加した。(増田愛子) 名古屋国際会議場で開かれた合同説明会に集まった、141病院の大半は、東海地方の病院。県は、黒部市民、富山大付属、富山市民、高岡市民、砺波総合、射水市民の6病院と、一列にブースを設置した。バラバラになるより、固まった方が「富山」をアピール出来ると考えたからだ。 この日訪れた約530人の医学生の大部分は、愛知県内の大学に通っている。富山のブースに人影はまばらだったが、参加した県内病院のある医師は「病院の名前が目に触れる機会は増える。参加しなければ、可能性もゼロ」。 実際、昨年度の研修医募集で、県内病院と希望が折り合った医学生50人のうち、6人は説明会への参加がきっかけで、県内病院を希望したという。 県が、県外でのPRに力を入れるのには、もう一つ理由がある。県外大学への進学者の多さだ。県医務課が、県立高校5校で医学部進学者を調べたところ、7〜8割は県外大学に入学していた。07年度に富山大医学部に入学した90人中、県内出身者は17人。 「県外への進学者にも、地元に貢献したいという気持ちはあるはずだが、一人ひとりにアピールするのは難しい」と同課。大都市圏の説明会ならば、県内出身者も参加する可能性があるとみる。 今年は、すでに終了した名古屋、大阪、金沢のほか、7月には東京での説明会に参加する。県内の臨床研修病院や県の医師確保対策を紹介する冊子などを、配布する予定。 そのほか、県立高校から03年以降、医学部に進学した約250人に、知事が直接、県内での医療従事を呼びかける手紙も出すなど、様々な手段で研修医確保に努めている。 マイタウン富山
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