Cygwin のインストール
wikipedia-fpw を使いたいと思ったけど、UNIX でないと使えない。cygwin でもよさそうなので、インストールしました。
cygwin のサイトからインストーラーを入手します。このアイコンから「setup.exe」がダウンロードできます。
ダウンロードした「setup.exe」を実行します。インストールの際も選択したプログラムをダウンロードするためにインターネットに接続できる状態が必要です。
英語です。「Next >」で次へ進めます。
「Download Without Installing (ダウンロードのみ、インストールはしない)」を選択します。他の項目は「Install from Internet (インターネット経由でインストールする)」「Install from Local Directory (ローカルフォルダからインストール)」という意味です。今回は、まず必要なファイルをまとめてダウンロードして、その後、ローカルに保存されたファイルからインストールをするという手順です。
インストール用ファイルのダウンロード先を決めます。ここでは「c:\Cygwin Installer」にしました。好きなフォルダでかまいませんが、C ドライブ直下がおすすめ。
インターネット接続の方法を選択します。だいたい「Direct Connection (直接接続する)」だと思います。プロキシを使っている人はそのアドレスとポート番号を入力します。
プログラムをダウンロードするために接続するサーバを選択します。アドレスの最後が「jp」となっていれば日本にあるサーバなので、なるべくそれを選択します。ここでは「http://ftp.jaist.ac.jp」(以下、jaist サーバ)を選択します。サーバによっては接続に失敗したりします。うまく接続できなければ、他のサーバにしてみましょう。
ダウンロードするパッケージを選択します。「+」をクリックすると、小項目が展開します。「New」列のセルをクリックすると「Skip (インストールしない)」と「バージョンを意味する数字 (そのバージョンをインストールする)」が切り替わります。インストールしたいパッケージはバージョンの表示に切り替えます。カテゴリ名の横の表示を切り替えると、そのカテゴリのパッケージのインストールの有無をひとまとめに切り替えられます。「Default (標準の状態・サーバによって様々です)」「Install (全てインストール)」「Reinstall (すべて再インストール)」「Uninstall (全て削除)」です。
jaist サーバは標準だと「Base」カテゴリくらいしか選択されていません。当初の目的である wikipedia-fpw を使うには Perl が必要なのはわかりますが詳細は不明だったので、じぶんは「Devel」カテゴリと「Perl」カテゴリを「Install」にしました。他、「Archive」カテゴリの「unzip」と「zip」、「Web」カテゴリの「wget」も選択しました。もし必要なパッケージがもれていても、プログラムのエラーで「~がない」と表示されるので、それを追加インストールすればいいです。追加インストールは「Setup.exe」で簡単に行えます。既にインストールされているパッケージはちゃんとスキップしてくれます。
ダウンロード画面。けっこう時間がかかります。各プログレスバーは「Package (各パッケージの進捗状況)」「Total (全体の進捗状況)」「Disk (ハードディスクの使用状況・白いところがディスクの空き領域)」となっています。
ダウンロードが終了するとこうなる。「Finish」でひとまず終了。
パッケージをダウンロードしたフォルダはこんな感じになっている。名前がダウンロードサーバのアドレスのフォルダと、セットアップのログ (記録) がある。フォルダの中身はダウンロードしたパッケージです。ちなみに、この「Cygwin Installer (つまり、パッケージのダウンロード先に指定したフォルダ)」と「setup.exe」を他のパソコンにコピーすれば (ログは別に消してもいいよ)、そこでインストールを開始できます。つまり、じぶんだけの最適な組み合わせのパッケージを保存して、バックアップしておくことも可能というわけ。
さあ、続き。また「setup.exe」を実行します。今回はインターネットに接続できる状態は必要ありません。
「Install from Local Directory」を選択して、「Next >」。
cygwin をインストールする場所を決定します。おすすめは「C:\cygwin」。パスの中に日本語が含まれる場所は避けたほうがいいです (「C:\Document and...~\デスクトップ」など)。
「Install For」フレームではそのパソコンの全てのユーザー向けにインストールするか (「All Users」)、じぶんのみ (「Just Me」) にするか選択できます。
「Default Text File Type」は、テキストファイルの標準の形式を選択できます。じぶんは「Unix / Binary」にしました。
インストール用のファイルが入っているフォルダを指定します。ここではもちろん「Cygwin Installer」です。「Browse...」で任意のフォルダを参照できます。
インストールするパッケージを選択します。既にダウンロードしてあるパッケージしか表示されません。ここではすべてインストールしたいので、「All」カテゴリを「Install」にするのが手っ取り早いです。必要のないパッケージが分かっていれば、「Skip」で保留にすることもできます。これはいらないんじゃないか? と思えるものは外してしまって、うまく動かないときに再インストールするのもいいでしょう。インストール後に削除することもできます。
*スクリーンショットの画像が間違っていたので差し替えました (2008 年 1 月 18 日追記)。以前の画像はこれ。混乱した方、すみません。
インストール中の画面。ダウンロード画面とほとんど同じです。インストールするパッケージが多いと時間がかかります。
この画面になったらインストール終了です。「Create icon on Desktop」をチェックするとデスクトップへショートカットを作成します。「Add icon to Start Menu」はスタートメニューへ cygwin を追加します。
作成されたショートカット。cygwin の exe ファイルはインストールフォルダにあります。
cygwin を起動すると Windows のコマンドプロンプトにそっくりなターミナルウィンドウが開きます。試しに「perl -v」と入力して Enter を押すと、インストールされた Perl のバージョンが表示されます。
cygwin の環境変数の設定です。自動でやってくれないのかな? 環境設定は、「マイ コンピュータ」を右クリックして、「プロパティ」を開きます。「詳細設定」タブを開き、下の方にある「環境変数」ボタンをクリックします。「ユーザー環境変数」の「新規」ボタンを押すと環境変数を追加できます。cygwin に必要なのは 4 つ (なお、これは Windows XP の場合) で、「変数名:CYGWIN / 変数値:ntsec」「変数名:HOME / 変数値:/home/sohda」「変数名:MAKE_MODE / 変数値:UNIX」「変数名:SHELL / 変数値:/bin/bash」を追加します。この作業は cygwin が起動していない状態で行います。
これで一応、インストール作業は完了です。UNIX 環境で利用できるツールは、cygwin で使える可能性があります。Wikipedia のデータを EPWING 形式へ変換する wikipedia-fpw などもそのひとつ。大いに cygwin を活用しましょう!