スクープ 母の古希祝う写真展をプロデュース
皇室をなお支える黒田清子さんのちから
2008年5月9日(金)0時0分配信 AERA
掲載: AERA 2008年5月12日号
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美智子さまの理解者
大学卒業後、山階鳥類研究所に非常勤の研究助手として勤務した清子さんは、成年皇族として初めて親王に並ぶほど公務に携わった内親王だった。宮中行事にも熱心に出席し、和歌に代表される文学的才能は若いころから評価が高かった。
皇族として最後の誕生日に36年間を振り返ったお言葉は秀逸とされる。とりわけ、母美智子さまへの敬意は深く、厚い。
「誰もが弱い自分というものを恥ずかしく思いながら、それでも絶望しないで生きている。そうした姿をお互いに認め合いながら、懐かしみ合い、励まし合っていくことができれば……」
よく心に浮かぶという美智子さまのお言葉を受け、清子さんはこう続けている。
「沈黙の中で過去の全てを受け入れてこられた皇后さまのお心は、娘である私にもはかりがたく、一通りの言葉で表すべきものではないのでしょう。でも、どのような人の傍らにあっても穏やかに温かくおられる皇后さまのお心の中に、このお言葉がいつも息づいていることを私は感じております」
美智子さまの心を深く、厚くうつす写真はやはり、清子さんにこそ選べるのかもしれない。
編集部 大波 綾
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