2008年5月19日 7時22分更新
4年前、愛知県一宮市の北部中学校で、2年生だった佐藤崇明さんがハンドボール部の練習中に熱中症で倒れ死亡した事故で、両親らが一宮市に損害賠償を求めていた裁判は、学校を管理する市側が責任を認めて謝罪し、再発防止に取り組むことなどで和解が成立することになりました。この裁判で、1審は、体調管理を怠ったとして学校の責任を認め、一宮市に4500万円あまりの支払いを命じましたが、市側はこれを不服として控訴していました。2審の名古屋高等裁判所は和解を勧告し、一宮市が熱中症を防ぐための適切な指導を行わなかったことを認めて謝罪したうえで、再発防止に取り組むこと、遺族に4600万円の和解金を支払うことなどで合意しました。