2008年5月18日 19時12分更新
高齢者への虐待を防ぐための取り組みについて弁護士や高齢者福祉の担当者らが話し合うシンポジウムが、17日、岡山市で開かれました。
このシンポジウムは、DVの被害者を支援する市民団体が開いたもので、岡山市の会場にはおよそ30人が集まりました。
シンポジウムには、弁護士や高齢者福祉の担当者など4人がパネリストとして招かれ、高齢者虐待の現状や防止に向けた取り組みについて意見を述べました。
このなかで岡山市地域包括支援センターの神土純子総センター長は「配偶者間の暴力は、若い頃だけでなく高齢になっても繰り返される可能性が高い」としたうえで「高齢になると配偶者と別れて自立することが難しいため、早急に老人ホームなどの施設に避難する必要がある」と述べました。
また、ほかのパネリストからは、家庭内で起きる虐待は被害の確認が難しいため、町内会や民生委員など地域住民が見守りを行うことが有効だといった意見が出され、集まった人たちは高齢者虐待が起きる原因や防止方法について考えをめぐらせていました。