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ページ更新時間:2008年05月19日(月) 00時39分

東京・調布、不発弾撤去が無事終了

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 18日、東京・調布市で住民1万6000人を避難させて不発弾の撤去作業が行われました。作業は無事に終わり、大きな混乱はありませんでした。
 今年3月、東京・調布市の京王電鉄の線路脇で見つかった不発弾。アメリカ軍の1トン爆弾で、太平洋戦争中、撃墜された爆撃機B29が搭載していたものと見られています。

 不発弾が見つかった場所の裏手は、マンションが立ち並ぶ住宅密集区域。調布市は18日、半径500メートルを立ち入り禁止の警戒区域に設定し、住民およそ1万6000人を強制的に避難させるなど、過去最大規模の撤去作業に乗り出したのです。

 避難は18日未明から始まりました。警戒区域内にあるこの病院では、介護の必要なお年寄りや車椅子の人など144人の患者が入院しています。避難先はおよそ1.5キロ離れた病院。民間の救急車19台を使ってピストン輸送が行われました。中には酸素吸入や点滴を受けながら運ばれた患者もいましたが、避難は無事終了しました。

 「すごい安心しました。ちょっと早すぎたかなと思ったけど、かえって良かったのかなと。短時間で済みましたので」(病院の職員は)

 午前8時、今度は住民らの避難が始まりました。対象となるのは、およそ8000世帯、1万6000人。

 「これから『疎開』するんです。(戦争が)終わったと思ったら、思い出したくないことが思いだされて・・・」(住民は)
 「田舎の両親のところに遊びに行こうかなって。家族が揃うことがないので、良い機会かなと思って」
 「びっくりしました」
 「あまり重くとらえていないから。イベントごとって感じですかね、僕からしたら」

 「ただ今いるお客さんがお帰りになられたら、その時点で閉店という形になります。痛手といえば痛手ですけど、なにしろ近隣住民の方も避難しているので、そんな状態で営業しても・・・」(24時間営業の店の店員)

 さらに、現場では交通規制も敷かれました。幹線道路は国道20号線が通行止めとなり渋滞が発生。さらに、電車は京王電鉄が「つつじヶ丘駅」から「調布駅」の間で運転を取り止めました。

 その頃、作業現場では最も危険性の高い信管の取り外し作業を前に、線路上に土のうが積み上げられました。作業は午前11時に始まり、およそ40分後、信管の抜き取りが無事終了しました。

 これを受けて調布市は安全宣言を出し、交通規制などは解除されました。住民1万6000人を避難させて行われた過去最大規模の不発弾の撤去作業。大きな混乱は見られませんでした。(18日16:52)

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