2008年5月19日月曜日
2008年05月07日10時07分
いじめを苦に自殺した森啓祐君の両親が出版した「啓祐、君を忘れない」
2006年10月にいじめを苦に自殺した福岡県筑前町の中学2年生森啓祐君=当時(13)=の両親が、いじめによる自殺の根絶を訴える「啓祐、君を忘れない」(大月書店刊)を出版した。母親の美加さん(37)は「同じ苦しみを抱える人たちを助けたい思いで書いた。『自分や自分の子どもには関係ない』という大人にも読んでほしい」と話している。
本では、突然の自殺から、事態の真相がなかなか明らかにならない中で国や学校に対し、情報公開や調査を求める活動を続けた約1年半の軌跡をつづり「真実を明らかにすることは、再発防止策にもつながる」と指摘。
「人に優しくされたことを(ほかの人にも)伝えたい」と啓祐君が小学校の卒業文集に寄せた一文を取り上げ「優しくする心を一人一人が持ち続ければ、いじめはなくなる」と結んでいる。
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