福岡県筑前町の町立三輪中学校2年の男子生徒がいじめを苦に自殺した問題で、生徒の両親が23日、同町役場を訪れ、町教育委員会が設置を決めている調査委員会に遺族らを参加させてほしいとする要望書を手柴豊次町長らに手渡した。
要望書は「真実の原因と今後の学校の対策についてぜひ知りたい」とし、調査委員会に遺族と、遺族が指名する識者2人の参加を求めている。
孫が三輪中に通っているという手柴町長は「自分の孫がそうなったら、そう感じると思います。教育委員会に伝えます」と応じた。遺族は要望書を同町の教育長と議長あてにも提出した。
父親(40)は「調査委員会に学校サイドの人が大勢入っていると、学校側だけの言い分になってしまう。遺族の意見や情報も聞いてほしい」と話した。