ニュース: 事件 RSS feed
【君たちのために 元家裁判事のつぶやき】(1)初等少年院での変化 (2/2ページ)
「僕は、さいやくな人げん、だとおもいました。にどと、こんなことお、やらないように、どりょくします。口でゆうのわ、かんたんだけど、それお…」
それが、1カ月半後にはこのように変わるのだ。
「2週間ぶりに訓練体育に出ました。とても体が鈍っていました。…(略)…入院した時より僕は漢字が書けるようになりました。もっといろんなことを覚えたいし、勉強もしたいです。そして早く新聞を読めるようになりたいです」
しかし、少年院で教えられることが、なぜ義務教育の過程でできないのかと、同書は鋭く問い掛ける。
◇
【プロフィル】井垣康弘 いがき・やすひろ 大阪地裁判事、福岡家裁判事などを経て平成9年、神戸家裁判事に就任、神戸の連続児童殺傷事件など、6000件近い少年審判を担当した。17年に退官、現在は弁護士。近著に神戸事件に触れた「少年裁判官ノオト」。