【巨人１―７広島】巨人の最後の攻撃も簡単に終わった。投打で見どころなく完敗。首位・阪神とのゲーム差は今季最大の９となった。原監督は「きょう言えるのは、このようなゲームを２度としないということ」と疲労感をにじませて話した。

　先発・野間口が３回２死から投手の高橋を皮切りとした４連打を許すなど５回５失点。打線も４月１９日の前回対戦（広島）で零敗を喫した高橋に、８回まで１点しか奪えなかった。８回１死には小笠原が右脇腹に死球を受け負傷交代するなど“泣きっ面にハチ”。「投手に打たれてその後も単調になった」と野間口はうなだれた。

　収穫なき敗戦に渡辺球団会長も不満を爆発させた。今季は６試合を観戦して１勝５敗となり「オレが来ると負ける。だから２度と来なければ全部、勝つんじゃないか」と苦笑い。最後は「首位と９差？Ａクラスに残ることを目標にしろっつうの。優勝しっこない。こんなバカなことをやってたら」と吐き捨てた。

　最下位・横浜に負け越し、広島との初戦も落とした。交流戦まで残り２試合で借金３。下位２チームでの“借金完済プラン”はもろくも崩れた。