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講演会:劣化ウランの怖さ訴え 元米兵、湾岸戦争の体験語る--松山 /愛媛

 元米兵で91年の湾岸戦争に従軍したデニス・カインさんの講演会「真実を聞いてくれ、俺は劣化ウランを見てしまった」が17日、松山市三番町6の市男女共同参画推進センターであった。市民ら約100人が聴講した。

 カインさんは米・カリフォルニア州出身。米軍に15年間在籍し、空挺(くうてい)部隊員として湾岸戦争の「砂漠の嵐」作戦に参加した。劣化ウランの恐ろしさを写真に収め、自身も健康被害を感じたという。

 講演でカインさんは、湾岸戦争でばらまかれた約500トンの劣化ウラン弾の放射線量は広島原爆の1万4000~3万6000倍になる▽劣化ウランに汚染された地域に踏み込み被ばくした多くの友人が亡くなった--などと指摘。「日本は憲法9条を捨てるべきではない。平和を祈りましょう」などと話した。

 全国の反核医師の会などの招きで、カインさんは今月9日に2回目の来日。26日まで全国約15会場で講演する。【土本匡孝】

毎日新聞 2008年5月18日 地方版

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